CiNii DissertationsとNDLデジタルコレクション

6月10日、CiNii Articlesで検索していたら突然「日本の博士論文をさがす」のリンクが表示され、CiNii Dissertationsが公開されたことを知りました。 NDL-OPACの書誌情報をベースとして、機関リポジトリとNDLデジタルコレクションのメタデータを統合すること…

HathiTrustの慶應義塾大学のコレクション

しばらく情報収集を怠っていたので,だいぶ遅れているのですが下記のTweetでHathiTrustに慶應義塾大学のコレクション8万冊が収録されたことを知りました。 慶應のレコードがHathiTrustに登録されたはなし(HathiTrustの月報最新号に載ってます.日本語リリー…

漢籍整理のためのハンドブック―浙江省古籍普查手册

中華古典籍保護計画の事業の一つとして中国全土で実施されている全国古籍普查のうち,浙江省で使用されているハンドブックが出版されていました*1。 漢籍の知識や目録経験のない調査員向けのハンドブックというだけあって,随所に漢籍や登録システムの画像付…

カレントアウェアネス・ポータルのフィードアグリゲータ

GoogleでCAの記事を探していたら「フィードアグリゲータ」なるページを発見。カテゴリページによると設定されているのは下記の3種類みたい。 http://current.ndl.go.jp/aggregator/categories レファレンス協同データベース新着事例 図書館関係雑誌目次RSS集…

OpenRefineを使って他のサイトからデータを取得する

Web APIを使えば他のサイトからデータを取得できるということは理解していても,実際にどうプログラミングすればよいのかわからず,自分でAPIを活用するというところまではできていませんでした。 そんなとき,たまたまOpenRefine というデータ分析・整形ソ…

ドイツ語圏の古典籍データベース利用事情とベルリン国立図書館のデジタル化プロジェクト(〈文化資源情報を考える〉 日本古典籍デジタル化と活用―その行方をめぐって) Part2

立命館大学アート・リサーチセンターで開催された「立命館大学大学院 文学研究科 行動文化情報学専攻 「文化情報学専修」新設記念連続講演会 第2回」のPart2はベルリン国立図書館東アジア部日本担当司書のクリスティアン・デュンケルさんの講演メモっです。…

古典籍総合データベース―デジタルアーカイブの意義と将来(〈文化資源情報を考える〉 日本古典籍デジタル化と活用―その行方をめぐって) Part1

立命館大学アート・リサーチセンターで開催された「立命館大学大学院 文学研究科 行動文化情報学専攻 「文化情報学専修」新設記念連続講演会 第2回」に行ってきました。 第1回は行きそびれたのですが, 先行する早稲田大学古典籍総合データベースを担当され…

インストラクショナルデザイン関係の文献紹介

ひとつまえのエントリ インストラクショナルデザインと大学図書館 - xiaodong's memo でインストラクショナルデザインの文献について紹介しようと思って忘れてました。あくまで私が読んだ文献で偏っていると思いますが,3つご紹介します。 向後千春. インス…

インストラクショナルデザインと大学図書館

九州大学附属図書館での図書館ガイダンスの取り組み*1 や,金沢大学附属図書館・静岡大学附属図書館・名古屋大学附属図書館の3大学によるILI-L育成事業*2 など,いま日本の大学図書館ではインストラクショナルデザイン(ID: Instructional Design)が話題に…

Mendeleyを買収した理由

2013年4月9日,去年「文献管理ツールを超えたMendeley―機関内の研究支援プラットフォームとしての可能性」というエントリで紹介したMendeleyがElsevierに買収されるというニュースを耳にして感じたことをメモ(妄想ですので根拠はありません)。 Elsevierは …

博士論文の流通を促進させるには

2012年11月30日の下記のCA-Rの記事を目にしたとき,驚きました。 博士論文のオープンアクセス化に向けて、学位規則改正案に関するパブリックコメントが募集開始 | カレントアウェアネス・ポータル というのも,平成20年5月-6月におこなわれた国立情報学研究…

ディスカバリーサービス導入によって学術情報リテラシー教育はどう変わる?

ディスカバリサービスは図書館が提供している膨大で多様な学術情報資源をGoogleライクに検索できるインタフェースで,国内でも徐々に導入事例がふえてきました。先行する海外の大学図書館からはアクセスログ解析などからユーザの情報探索行動がどのように変…

文献管理ツールを超えたMendeley―機関内の研究支援プラットフォームとしての可能性

私の情報収集の情報源であるid:kitoneさんが追っかけをしている id:keitabandoさんのブログやTwitterで「Mendeley」という文献管理ツールの名前をたびたび目にするようになりました。文献管理ツールの存在自体は数年前からよく耳にしていましたが,オープン…

美術館の情報発信 「美術情報・資料の活用法 ― 展覧会カタログからWeb まで」

少し前になりますが,2011年12月に奈良国立博物館で開催された「美術情報・資料の活用法 ― 展覧会カタログからWeb まで」セミナーの資料が公開されていたので紹介します。 全国美術館会議の情報・資料研究部会主催のこのセミナーは,2009年から2011年にかけ…

Does faceted display in a library catalog increase use of subject headings? (OPACのファセットブラウジングで件名の利用が増える?)

いわゆる「次世代OPAC」で実装されたファセットブラウジング機能は,キーワード検索の結果に含まれるレコードのメタデータを解析して,著者・資料種別・言語などのサブセット毎に集計して表示することで,ユーザが必要な資料を発見するサポートをする仕組み…

板木を意識して板本を観る-付・板木デジタルアーカイブの紹介(板本・板木をめぐる研究集会) Part5

「板本・板木をめぐる研究集会」2日目の午後1コマ目(プログラムでは午前中の3コマ目だったのですが時間がおしていたために午後になりました)は板木デジタルアーカイブの話。とはいえデジタル化の話だけでなく,初日の永井先生のご講演に続いて板木から何がわ…

板木から見る和本研究の重要性(板本・板木をめぐる研究集会) Part4

午前中のもう一つの講演は誠心堂書店の橋口侯之介氏による「板木から見る和本研究の重要性」。橋口氏の『和本入門』『江戸の本屋と本づくり 続 和本入門』『和本への招待 日本人と書物の歴史』といった著作は存じ上げていたのですが,成蹊大学で講義も担当さ…

和本リテラシー(板本・板木をめぐる研究集会) Part3

「板本・板木をめぐる研究集会」2日目のテーマは「和本エンタテインメント-和本の魅力を再検討する-」。午前中は中野三敏先生と橋口侯之介先生のご講演という豪華すぎる講師陣。 今回の中野先生のお話は「和本リテラシー」がなぜ必要なのかという点が中心で…

板木を語る-板木にまつわる記憶-(板本・板木をめぐる研究集会) Part2

「板木・板本をめぐる研究集会」初日の2コマ目は,京都市下京区にある仏教関係の出版社・書店である「法蔵館」の五代目西村七兵衛氏と,「藤井文政堂」の六代目山城屋佐兵衛氏による板木にまつわるご講演でした。 立命館アート・リサーチセンターで開催され…

板木は語る-その行方- (板本・板木をめぐる研究集会) Part1

立命館大学アート・リサーチセンターで開催された「板木・板本をめぐる研究集会」に行ってきました。2日間にわたるプログラムの初日のテーマは「板木は語る,板木を語る」です。 最近私のまわりでは和本がちょっとした話題になっているのと「板木」をテーマ…